10.脱臼 2

2004年1月29日、恐れていた事が。
朝 ご飯が出来る頃には台所をうろついている食いしん坊の菜々がいません。
おかしいなと覗いてみると お布団の隅で座ってこちらを見ています。
「菜々ご飯よ」と声を掛けても出てきません。
どうしたの〜と近づくと 前足を必死で伸ばして抱っこをせがみます。
少し不安になりながら抱っこをしてご飯の前におろすと いつも通りがつがつ食べ始めたから気のせいかなと思ったのですが、その後べったり座りこんでいます。
軽くマッサージをしてみると気持ちが良さそうです。
しばらくすると歩き始めたのですが あっ右足が上がってる!
ちょんちょんとびっこをひいてます。
脱臼している、すぐ病院へ。
昨年腸炎をおこした時から診て下さっている女性の先生が担当でした。
まだびっこをひいていて レントゲンを撮りました。
その後は院長先生が話して下さいました(久しぶりで緊張)。
模型での説明を聞く。 脱臼しても普段は足をぴんと伸ばして治しているが 骨が擦れたり欠けたりすると炎症を起こしたり痛みとなる。
先生の「70歳、80歳と生きる人間なら手術もした方がいいけど 15年位と短いわんちゃんには なるべく手術をせずに この状態を維持していくという考え方もあります」という言葉には そうなんだと寂しくもなり 同時にだったら手術しなくて済む様に治してやると力が湧いてきました。
女性の先生同様 院長先生も膝蓋骨脱臼のレベル1〜2の間との診断でした。
注射と朝晩の飲み薬を頂きました。
アドバイスは運動は控えめに 故意の運動はさせない様に、体重を落として下さいでした。
菜々は疲れたのか 暫く寝ていました。
この日はお散歩なし、足は・・・あっ治ってる。取り敢えずよかった。

翌日は少しだけ歩かせ、徐々に長くしていきました。
そうしないと逆にストレスになるし 筋肉もつかない、難しいです。
歩くのは出来れば自由運動がいいと思い 可能な日は車で10分程の川の土手沿いに連れていく事にしました。
菜々は足の事など気にもせず 匂いを嗅いだり 時にはびゅんびゅん走って楽しそうです。
big woodさんの特別療法食ルマックスも試してみる事にしました。
私が不安になるのが一番良くないから 大丈夫と信じていこうと思います。

続きがあります。
1週間後検診の為病院へ、院長先生からもう一度膝がゆるい状態の説明があったので 筋肉をつけて固めればはずれにくくなるかお聞きすると「無理です。ごく小さい頃しか筋肉はつきません」と言われました。そうなんだ。
でも諦めずに 頑張らなくちゃ。